きらきらすてぃっく

主に舞台関連 / 個人記録用です

【ネタバレ含】幻の城〜戦国の狂気〜感想


幻の城の初日公演を観てきましたので感想を。
以下ネタバレ、批評も含みます。
嫌な方は見ないようにお願いします。

なお、ネタバレといってもお話の内容は書いていません〜

















設定としては大阪冬の陣〜夏の陣
最初、宇喜多秀家が島に流されたところからスタートしますが、これがかなり唐突。
歴史も原作も知らないわたしが悪いのかもしれませんが…。

天月くんは突然出てきて上の方で歌ってます。オープニング感は満載です。

セットはとても見やすいです。後ろの絵の大阪城が光の加減で立体的に見えてすごくリアルでなかなか驚きます…!

とにかくすごいのは鈴木さんの演技力です。見ていて恐ろしさを感じるほど狂っています。
厠に何度も行こうとしたり、鳥の頭を折ったり……どうなってしまうことかと。(笑)
あと、もうあの鳥の赤い羽根が出てきた瞬間からわたしは赤い羽根募金にしか見えなくて………
宇喜多秀家が赤い羽根募金めっちゃ募金してる…すごいなあ……なんて考えながら見てしまいました……

細貝さん演じる根津が「なぜ俺ではなく他のものが死ぬのか」と苦しむシーンが何度もあるのですがその描写が切ない…

第一幕はなかなか帰ってこない根津たちを心配して送られてきた霧隠を追ってきた徳川軍を宇喜多秀家が見破り、徳川を倒しに大阪へ行く!と断言したところで終わります。

おのえ(豪姫に似ているため秀家への土産物として連れてきた女性)と根津のラブシーン的なものも少しだけあるのですが、実はおのえは徳川の忍びの者だったというのがわたしは1番驚きました。
根津はおのえに惚れていたのにおのえは戦に紛れて根津を殺そうとしていて、そこを秀家が斬ったという…
根津が不憫すぎて…………
ちなみに島まで船を運転してくれた銃之助も命を落としてしまいます。すごくいい人だったのに…………

第二幕は宇喜多秀家を大阪に連れて帰ってきて、真田と秀家が手を組み徳川を奇襲しようと試みるもあと一歩のところで逃げられてしまい完敗します。

豊臣秀頼だけを船で薩摩に逃がし、宇喜多秀家と根津は島へ戻り秀頼が体制を整え再び徳川を倒す日をいつまでも待ち続ける…

というところで終わります。
正直かなりふわっとしてます。
説明すっごい省いているので観に行った方はこんなんじゃない!と思うかもしれませんが…

史実として豊臣が復権することがないのは知っていたのでそこらへんはわかっていたのですが、なんとなく不完全燃焼でした(笑)

わざと終わりを濁しているんだと思いますが予習していない人的にはなかなかわかりにくかったです。
豊臣のその後とか秀家のその後とかナレーション入れて欲しかった…

なんで秀家が最後に淀の方様を殺したのかもわからなかったです。
それが豪姫にリンクしていた理由もわかりませんでした…豪姫が淀の方様だったということですか?違うよね…
歳をとった秀家様が豪姫に会いたいと言っていたのもわけがわかりませんでした…
わたしが読解力ないだけですかね……

まあとても個人的な感想なのですが、お話はいまいちよくわかりませんでした。
ただ、殺陣の迫力はすごいし、笑えるシーンも多く、驚くような場面もあったりと、見ていて引きこまれていく舞台でした。

泣けものが好きなのでマルガリータの方が良かったと思ってしまうのですが、本当に殺陣がキレキレでカッコいいのでそういうのが好きな人は幻の城の方が好きかもしれません!

来年もまた歴史を知りたいシリーズあるのでしょうか〜〜
楽しみにしています。